
「ロス疑惑」という事件名で知られる三浦和義さんが逮捕された1985年、マスコミが「田園調布資産家殺人事件」と名付け、同様に大報道する事件がありました。この事件で逮捕された折山敏夫さんは、資産家であったS氏を殺し、事業を乗っ取ろうとしたとして追及されます。折山さんは容疑を否認したが、福岡県の太宰府近くで発見された身元不明の白骨遺体が、歯型の鑑定でS氏と一致すると断定され、懲役20年の有罪判決が確定、服役しました。
42歳で逮捕され、64歳で満期の出所。その4年後の2011年、たった一人で再審請求を開始。現在は数名の弁護団が折山さんを支えています。弁護団の1人、海渡雄一弁護士によると、①そもそも殺人事件があったかどうかも疑わしい。殺害されたとされる日より後の日付で本人が書いた日記が残っている。②身元不明の遺体の歯型レントゲン写真が公判中にすり替えられた可能性大。これらの作られたストーリーによって折山さんが裁かれた可能性が極めて大きいのがこの事件の特徴。
「田園調布資産家殺人事件」という名前は事件当時のメディアが作った名前です。そもそも殺人事件があったのか、それすら疑わしいのです。この事件名は殺人事件があったこと、折山さんが事件に関わったことをイメージさせてしまいます。そこで弁護団と「折山敏夫さんの再審を求める会」は「遺体は誰?事件」という名称を使っていくことに決めました。
折山さんへのインタビューは何度か放送していますが、今回は最新情報を交えてお送りします。
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